ハタヨガポーズ第2回は“真珠貝・亀のポーズ (クールマアサナ)”。前回ご紹介した“がっせきのポーズ”同様に股関節回りを中心に骨盤や腰回りの緩和に効果があります。



真珠貝のポーズ・亀のポーズとは

亀のポーズは、サンスクリット語ではクールマアサナといい、クールマは亀という意味があります。海底に沈んでいた神々の宝を助けた亀の化身に献上されたポーズといわれているそうです。

真珠貝のポーズは亀のポーズの簡易版と位置づけられています。そのため、初心者の方は真珠貝のポーズを練習してから亀のポーズに進みましょう。

(写真出典: 美ビット・スマイル)

効果・効能

  • 股関節の緩和
  • 腰痛の緩和
  • 太ももの裏やお尻の柔軟性改善
  • 泌尿器系や内臓の機能改善
  • 脳神経の鎮静効果

股関節から骨盤、腹部と太ももの裏に刺激を与えて、柔軟性の改善に効果があります。また、腹部の内臓や泌尿器系の機能改善に有効で、消化不良や女性の生理不順などに効果があります。
また、他の前屈系のポーズと同様に副交感神経に作用するため、脳や心の鎮静効果があるといわれています。深い睡眠をしたときのようなリラックス効果が期待できます。

ポーズの取り方

では、真珠貝のポーズを行ってみましょう!

  1. 床に座って、両足をそろえて伸ばす
  2. 膝を曲げて両足の先を股間に寄せ、小指が床につくように両方の足の裏を合わせる
  3. 両足の間を30-40cm程度開けて、ひざは床から少し浮かしておきます
  4. 両手を足の間で床に置いて、背筋をしっかりと伸ばして息を吸います
  5. 上体をできるところまで曲げていきます。体が柔らかい人は頭が足先につくまで上体を倒します(ここで上の写真のポーズの完成です)
  6. ゆっくりと7回程深呼吸を繰り返す
  7. 上体を起こしながら両腕を足から抜いて上体を伸ばす。

亀のポーズは真珠貝のポーズの応用になります。亀のポーズはかなり強度が高くなるので、真珠貝のポーズに慣れてから行うことをお勧めします。

(写真出典: Rakesh Yoga)

  1. 床に座って、両足をそろえて伸ばす
  2. 膝の間が30-40cm程度開くように、足を広げます。
  3. 両手を足の間で床に置いて、背筋をしっかりと伸ばして息を吸います
  4. 息を吐きながら上体を倒して、両腕を順番に膝の下に通して横に伸ばします
  5. 両方の足で腕を押さえて、肩から手の平まで床につけるようにします。
  6. もう一度息を吸った後、息を吐きながらさらに上体を曲げていき、顎、胸、おなかを順に床につけていきます (ここで最初の写真のポーズが完成です)
  7. ゆっくりと7回程深呼吸を繰り返す
  8. 上体を起こしながら両腕を足から抜いて上体を伸ばす。



初めての方へ

どのポーズも心地よく伸びるところで止めましょう。無理してはいけません。
体が硬い場合は、上体を足や床につけることができませんが、痛気持ちいいところまでで十分です。少しずつ太ももの裏 (ハムストリングス) を柔らかくしていきましょう。

まとめ

今日は“真珠貝・亀のポーズ (クールマアサナ)”をご紹介しました。

  •  真珠貝・亀のポーズとは
  •  効果・効能
  •  ポーズの取り方
  •  初めての方へ

その他おすすめのポーズはこちらです。

ヨガで体調を整えて、気持ちの良い毎日を送りましょう!