H1Bアメリカ就労ビザは入念な準備が必要

アメリカで働くことを現実にするためには必ず解決しないといけない問題、それが就労ビザです。今回はこのビザの近況、特にH1Bビザの現状についてまとめてみようと思います。アメリアでの就労ビザ取得は入念な準備と労力が必要になります。

  • アメリカ就労ビザの種類
  • 最近の就労ビザを取り巻く現状
  • H1Bビザの厳しさ
  • 就労ビザ取得のために入念な計画を

アメリカ就労ビザの種類

日本人はアメリカに渡航する際、90日以内の商用または観光目的の滞在であれば、ビザ免除になります。ただし、2009年1月以降ESTA(Electronic System for Travel Authorization)の申請が必要になっています。
90日以上の滞在は目的に応じて非移民ビザを取得しないといけません。特に技術者としてアメリカでの活躍を夢見る人は、下記のビザを取得されることが多いです。

  • 専門学校ビザ: 語学学校以外の専門学校への留学生 (M)
  • 学生ビザ: 語学学校、コミュニティーカレッジ、大学、大学院への留学生 (F)
  • 短期就労ビザ: 工学、理学、医学等の特殊技能職、学士以上 (H1B)
  • 企業内転勤ビザ: 関連会社への転勤 (L)
  • 国際的に認められた特別技能者 (O-1)
  • 投資家・貿易業者 (E)

そのほかにも、商用ビザ(B-1)、観光ビザ(B-2)、スポーツ・芸術系ビザ(P)、報道関係者(I)、外交官(A)、航空船舶乗務員(D)などがあります。メジャーリーグで活躍する日本人選手はPやOビザですね。
留学生はMかF、日本企業から赴任される場合はLかE、技術者としてアメリカ企業で働く場合は、H1BかO-1という選択が多いです。日本の大学を卒業してアメリカ企業で働く場合は、通常H1Bビザの選択になります



最近の就労ビザを取り巻く現状

トランプ政権以降、移民政策が厳しくなっています。これは、非合法・合法に関わらず、移民政策全般に渡っているようです。
ここシリコンバレーでも就労ビザの審査が厳しくなったという話を聞いています。”Lビザの審査期間が長くなっている”、”就労ビザを更新できず帰国した”、”グリーンカードの審査が厳しくなっている”、などです。その中でもH1Bビザの制限が特に厳しくなっているようです。

シリコンバレーには多くの国々から来られたエンジニアが活躍していますが、その多くの人がH1Bビザを必要としています。IT系でインドや中国などから移ってくる人々もこのビザを取得している人が多いです。
さらに、このH1Bビザは毎年発行数が決められており、年に1度だけ世界中の申込者から抽選が行われます。そのため、年々取得が厳しくなっています。

H1Bビザの厳しさ

毎年4月にH1Bビザの申込受付がスタートして、ここ数年は1週間もかからずに申込が締め切られています。今年は4/2から開始されましたが、CNETTheStreetによると6日時点ではすでも締め切られたそうです。たったの4日です。この状況がここ数年続いています。
また、昨年は85,000の発行予定に対して、236,000の申込があったようです(TheStreet)約3倍の倍率です。知り合いの日本人の方も去年抽選に落ちてしまいました。

H1Bビザの審査には通常数か月が必要です。しかし、”プレミアムプロセス”という特急審査のサービスがあって、追加で$1225を支払うと約15日で1次審査をしてくれます。しかし、今年はこのプレミアムプロセスも停止されることが移民局から発表されています。

アメリカの会社からオファーレターをもらってビザのサポーターになってもらったとしても、H1Bビザの抽選に落ちた場合は、1年待たないと次の申請ができません。オファーをもらった会社が1年も待ってくれるでしょうか?

アメリカで働く夢を持っている方は、自分のキャリア形成と一緒にビザ取得に向け、事前の入念な計画と準備が必要です。アメリカで働くことを決意してもビザ取得ができず、多くの日本人が日本に帰国していく状況を目の当たりにしています。思い付きでのアメリカ移住は非常に厳しいです…。

就労ビザ取得のために入念な計画を

では就労ビザをどうやって取得するのがよい? という疑問が生じますよね。シリコンバレーの多くの知り合いと話しをしていると、以下4つのシナリオを活用している人が多いようです

シナリオ1: アメリカに支社がある日本企業で1年以上働く Lビザで赴任者として渡米  アメリカ企業へ転職
シナリオ2: 日本支社があるアメリカ企業に就職 1年以上日本で働く Lビザで渡米
シナリオ3: Fビザで大学・大学院に留学 Fビザのオプションで1年の就労 H1Bビザ取得
シナリオ4: 日本企業で優れた実績を上げる(論文、特許等) Oビザで渡米

 

シナリオ1は、通常のアメリカ赴任パターンですね。Lビザは最長で7年アメリカに滞在することができます。赴任中に転職する。しかし、転職時に新規ビザ取得が必要なため、転職後にシナリオ2を使う方が多いです。

シナリオ2は、1年以上日本で働いた後アメリカへ渡るパターンです。アメリカへ異動できるように日本で戦略を練る必要があります。アメリカのポジションでオファーレターをもらっても、ビザ取得の関係でこのシナリオ1を使っている人もいます。

シナリオ3は、アメリカ留学後、アメリカで働くパターンです。この場合、大学や大学院を卒業した他の国の人々と同様に、インターンを経てオファーを勝ち取る必要があります。さらに、卒業後1年でH1Bビザなど他の就労ビザを取得しないといけない大変さが残ります。留学費用の捻出も必要です。

シナリオ4は、とにかく日本で実績を積むことです。学会で論文発表したり特許をできるだけ多く取得しないといけなません。社外にアピールできる実績を残すことが重要になります。世界に通用するエンジニアとして認められると、転職オファーも来るようになります。また、強い企業サポートを得ながらOビザ取得の要件も満たすことができます。

OビザはLやH1Bよりも審査の優先度が高いために、短期間での習得が可能になります。著名なエンジニアや研究者はこのパターンです。

いずれのシナリオを達成したとしても、次に待ち受けるのは、グリーンカード取得の壁です。このお話はまた今度。

まとめ

今回は、アメリカの就労ビザについて最近の状況をまとめてみました。近年就労ビザの取得が厳しくなっており、H1Bビザに多大な影響がでています。アメリカでの活躍に向けて、ここで例に挙げた4つをシナリオを参考にしていただけると幸いです。

就労ビザを取得するを常に念頭におきながら、いかにエンジニアとしてのキャリアを形成していくかを考え続けると夢に一歩づつ近づいていくことができると思います。

  • アメリカ就労ビザの種類
  • 最近の就労ビザを取り巻く現状
  • H1Bビザの厳しさ
  • 就労ビザ取得のために入念な計画を






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