2019年H-1Bビザ抽選申込の変更点は? (2019年2月)

2019年度のH-1Bビザ抽選申込が迫ってきました。アメリカ政府内で2019年のH-1Bビザ抽選申込に関してほぼ最終決定がされたとの報道がありました。2019年の抽選に申込予定の方は、ぜひご覧になってください。



H-1Bビザ抽選の2大変更

昨年このブログの記事でも報告してきましたが、アメリカ政府はH-1Bビザ抽選の申込について、2つの大きな変更を議論していました。

  • 修士以上の学位を取得した申請者の優先権
  • ビザ申請をする会社への追加プロセス

以下でそれぞれの内容を簡単にまとめます。また、最近の報道でそれぞれの施策が始まる時期も明らかになってきたので、その点についても述べていきたいと思います。(SiliconValley.com)

修士以上の学位を取得した申請者の優先権

H-1Bビザは特別な技能が要求される仕事に対して発行するという大きな前提がありました。現政権は、この前提を明確にするという意味から、修士 (master degree) 以上の学位を取得した申請者、特にアメリカの大学で修士を取得した申請者の優先準備を上げるという方針を示してきました。

具体的には、85,000の全発行予定の内、65,000に対してH-1Bビザ申請者全員を対象に抽選が行われます。その抽選に落ちた人のうち、アメリカの大学で修士またはそれ以上の学位を取得した人に対してのみ残り20,000分を抽選するということです。

この変更がついに2020年4月1日から有効になるということです。この変更により、H-1Bビザ取得者のうち最大で16%が修士以上の学位取得者になると予想されています。

ビザ申請をする会社への追加プロセス

2つ目は、新規に採用したい労働者のH-1Bビザを申請する会社に対して、新たな申込プロセスを提案です。通常H-1Bビザの申請プロセスでは、必要な書類一式をそろえて移民局へビザの申請します。この施策では、まず新しいシステムでの登録作業が必要になります。そして、登録者の中から選ばれた会社のみビザの申請作業に進むことができるようです。

国土安全保安保障省によると、この施策により各会社が支払う申込費用が、4750万から7550万ドル程度削減が期待されているそうです。また、この施策も2020年から有効になる予定ということです。

まとめ

以前から報道されていたH-1Bビザに関する大きな2つの変更点について、最新の動向をまとめました。現状では2つの施策ともに2020年から開始予定ですので、今年2019年の申込に関しては影響がなさそうです。 4月に申込を予定されている方は万全の準備で臨んでください!







 

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