アメリカでの就労時に必ず直面するのがビザの問題。最近のアメリカの政治政策によりH-1Bビザがいろいろ厳しくなっています。いよいよ配偶者への制限が2018年11月から始まるかもという話です。
H-1Bビザ所有者の配偶者の就労問題
これまでにもH1-Bビザがいろいろと厳しくなっている状況を書いてきました。SiliconValley.comによると、連邦政府が2018年11月からH1-Bビザを受給された方の配偶者(H-4ビザ所有者)の就労を禁止されそうだということです。もともと現在の政府が始まった2017年にこのようなルールが示唆されていたのですが、いよいよ来月から始まる可能性がでてきました。現在はルール発行前のパブリック意見を求めている段階です。
この禁止ルールはトランプ政権の方針の一部であり、アメリカ人の労働者が仕事を得るより良いチャンスが得られるといった意見が述べられているそうです。
H-1Bビザを受給された方の配偶者の就労問題
前回の投稿にも書いたように、H-1Bビザを持つ人の配偶者(H-4ビザ保有者)は、2015年から就労許可証を申請することができるようになりました。それまでは、Eビザ、Lビザ、Jビザ保有者に限られていました。
現在H-4ビザ所有者の93%はインド人だという統計があります。シリコンバレーにあるFacebookやGoogleなどもH-1B, H-4ビザ保有者を多数採用しており、このルールが正式化されるとその影響が懸念されています。日本人でもH-1Bビザを活用されている方が多くいると思われます。また、今後H-1Bビザを用いてアメリカで就労をお考えの方は今後の動向に注意が必要かもしれません。りゅうのすけが一緒に仕事をしているインド人の方も多くがH-1Bビザ所有者であり、共働き世帯が多く見受けられます。その世帯への影響は甚大です。
最近身近なところでもビザの影響が見られます
こういったビザ制限の影響が、最近りゅうのすけの身近なところでも見えるようになってきました。先ほど書いた通り、友人のインド人が奥さんの仕事を今非常に心配しています。また、大学を卒業後OPTを使ってシリコンバレーで働いていた日本人の知り合い数人が新規のビザを取得できずに、日本に帰国を決意したと言っていました…。
繰り返しになりますが、アメリカで就労を考えている方はしっかりとしたビザ取得計画を考えてください。
まとめ
アメリカの就労ビザの一つであるH-1Bビザ所有者の配偶者(H-4ビザ所有者)の就労問題について現状をまとめてみました(2018年10月時点)。今後の新たなニュースが入ったら投稿しますので、引き続きこのサイトをチェックしてみてください。
他の投稿でも述べた通り、エンジニアとしてのキャリア形成をしっかりと考え続けることで、アメリカでの夢をかなえる準備ができると思います。
- H-1Bビザ所有者の配偶者の就労問題
- H-4ビザの現状
- 最近身近なところでもビザの影響が見られます