アメリカH-1Bビザのルール変更の可能性 2018年12月

アメリカでの就労を実現するには必ず直面するのがビザの問題です。アメリカで働こうとするエンジニアが一番活用するH-1Bに関して、2018年12月時点で新たな提案が行われたようです。 今回は2018年に起きた変化をまとめながら、この新提案についてお伝えいたします。



2018年のH-1Bビザ動向

2017年の新政権発足以来、移民ビザに対する多くの変化が起きています。このブログではその中でも日本人も多くの方が活用するH-1Bビザの動向を追いかけてきました。まず、それを簡単にまとめます。

2018年度のH-1Bビザ申込状況

毎年4月にH-1Bビザの申込受付が始まりますが、今年もたったの4日で締め切りられました。また、85,000の発行予定に対して236,000の申込があったようです。実に3倍です。さらに、今年からプレミアムプロセスという特急審査が停止されてしまいました。(H1Bアメリカ就労ビザは入念な準備が必要)

H-1Bビザ申請却下割合の増加とOPTの申請数増加

申込数の増加とともに、申請却下数が増加しています。2018年の第1四半期の申請却下の割合が昨年の最終四半期と比較して41%上昇して22%になったとの報告がありました。このような状況だと、当然代替え手段が必要になってきますね。学生ビザのF-1で就学している学生が専攻している分野と関連のある業種で企業の実地研修を行う際に申込できるのが、“Optical Practical Training extension (OPT)”です。最長で1年間OPTを使うことができ、その間にH-1Bビザの取得を目指すことができます。過去8年間でOPTの申請数が400%増加したそうです。(アメリカH-1Bビザの厳しい状況とOPT)

H-1Bビザ所有者の配偶者の仕事制限

2015年からH-1Bビザを持つ人の配偶者 (H-4ビザ保有者) も就労許可書を申請することができるようになりました。しかし、連邦政府がH-4ビザ保有者の就労を禁止する可能性があると報告されました。近年H-1Bビザを悪用する企業などが見つかった影響と言われています。2018年11月開始という予想もありましたが、幸いまだ始まったとの報道はありません。今後の動向を注視していく必要があります。(H-1Bビザ配偶者の就労制限が始まるかもしれない)

このように、H-1Bの取得だけでなく、保有者の家族に対しても大きなインパクトが生じそうな状況です。

H-1Bビザのルール変更の提案(2018年12月)

さらに、2018年12月に来年のH-1Bビザ申請に関するルール変更の提案が上がっているという報道がありました(SiliconValley.com)

H-1Bビザは例年85,000の発行を予定しています。また、アメリカの大学で修士またはそれ以上の学位を取得したH-1Bビザの申請者は、20,000の割り当てがある”Advanced degree H-1B”というビザへ優先的に申請することができます。もしその優先ビザに落ちた場合は、その他の申請者と合わせて残りの65,000に対して抽選が行われています。しかし、最近発行された連邦広報によると、これを変更する提案がされています。この変更は、アメリカの大学を卒業して修士以上の学位を持つ人に優先的にH-1Bビザを発行することが目的となっています。

まず、85,000の全発行予定の内、65,000に対してH-1Bビザ申請者全員を対象に抽選が行われます。その抽選に落ちた人のうち、アメリカの大学で修士またはそれ以上の学位を取得した人に対してのみ残り20,000分を抽選するということです。この変更により、H-1Bビザ発行者の内、アメリカの大学を卒業して修士以上の学位を持つ人々の割合を16%程度引き上げることができると予想しているそうです。 一方で、これは修士未満の学位を持った人やアメリカ国外で大学を卒業した人に対しては、ますますH-1Bビザの取得が厳しくなることを意味しています。

さらに、H-1Bビザ申請に対して新たなオンライン登録のシステム導入も計画されているようです。このシステムでは、まず申請者はオンラインアカウントを作成が要求され、その申請内容に対して事前のレビューが実施されます。そのレビューで選ばれた人が最終申請を完了することができるようになるようです。こちらはコスト削減が目的で、今後10年で1800万ドルの予算削減を期待しているそうです。オバマ政権下でも同様の提案がされたようですが、申請が容易になってビザ申請に対する抑止力がなくなるといったような批判もあり、導入が見合された経緯があったそうです。

来年のH-1B申請から新システムが導入されると、申請数の増加だけでなく、いろいろなトラブルや不具合等も予想され、ますますH-1Bビザの申請が混沌としてきそうで心配です。

まとめ

今回は、アメリカの就労ビザH-1Bビザについて2018年の動向をまとめ、2018年12月時点で報道されたH-1Bルールの変更についてまとめてみました。H-1Bビザの厳しさが増していいくとともに、2019年は申請方法の変更も予定されています。来年H-1Bビザの申請を予定されている方は今後の動向に細心の注意を払って、確実に申請準備を進めてください。

ここでも引き続きH-1Bビザの動向についてお伝えしていきますので、定期的に確認してみてください!

  • 2018年のH1Bビザ動向
  • H-1Bビザのルール変更の提案(2018年12月
  • まとめ






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